秋田八丈とは

【読み:あきたはちじょう】

秋田八丈とは、秋田で生産される黄色の草木染絹織物のことで、八丈島で生産される「黄八丈」に対してこう呼ばれるようになりました。「秋田黄八丈」「秋田絹」とも呼ばれます。
はまなすの根から採れる染料を用いて染めた鳶色や、かりやす、山つつじから採れる黄色、また、はまなすに植物染料を混ぜて作り出した黒色で染められた絹糸で織られます。

約200年以上の歴史を持つという秋田八丈ですが、その生産は近年、存続の危機がありました。秋田市にあった唯一の工房である滑川機業場が、2003年、社長の高齢と後継者不在のため廃業し、一時生産が途絶えました。しかし、2006年に当時の職人が再び工房を立ち上げ、秋田八丈の復活を果たします。

八丈島の黄八丈に比べると、やや落ち着いた色目である鳶色が主体で、独特の渋みを特徴としています。

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