献上博多織とは

【読み:けんじょうはかたおり】

福岡県博多市やその周辺で生産される絹織物です。仏具のひとつである独鈷(どっこ、またはとっこ)、華皿(はなざら)を基にした幾何学模様が織られています。江戸時代に筑前藩主だった黒田長政が幕府への献上品にしたことから、博多献上、献上博多とも呼ばれます。男性の角帯、女性の単衣帯や名古屋帯に用いられます。また着付けに使われる伊達締めにも博多織があります。経糸が緯糸を包み込んで、表面には経糸だけ出て、横畝が際立って見える経畝織りという織りになっています。30~60本の細い経糸を使うため、こしやはりがあり、地合が硬く、光沢感があります。きちんと締まり、くずれにくい、締めやすい帯といわれています。

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