丹波布とは

【読み:たんばぬの】

丹波布は経糸緯糸ともに、木綿の手紡ぎ糸を使って織られています。昔から緯糸には一部絹糸を使用しています。木綿の栽培だけでなく養蚕も盛んだったこの地域では、出荷できない繭をつまみだして丹波布の柄の一部に使っていたようです。丹波布の色柄は主に茶と藍の濃淡を組み合わせ、格子柄に織られます。
藍は、淡い甕(かめ)覗きから浅黄、納戸、紺などの数段階に染め分けた糸を地元の紺屋に依頼し、茶は地元で採れる榛(はん)の木や夜叉五倍子(やしゃぶし)、栗の皮などを用いて濃淡を染め分けます。さらに刈安や楊梅(やまもも)の皮で、藍の糸を緑色に染めて使用します。

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