灰汁とは

【読み:あく】

木灰や藁灰(わらばい)などに水を注ぎ、1~3日置き濾過してつくります。炭酸カリウムを主成分とする強アルカリ性の金茶色の液で金属を溶かすこともあります。また色素を定着させるための媒染剤の一つで、絹糸の精練などにも用いられます。灰汁を使う染色に藍染と紅染があります。藍の染料である蒅(すくも)の青色色素インジゴは水に溶けずアルカリ性の液に溶ける性質があります。灰汁によってインジゴを抽出し、発酵させ、布に染まるような物質(ロイコ化合物)に変化させます。液に漬けた布を、空気中で酸化させると、ロイコ化合物は再びインジゴに戻り、青色に発色します。紅染の染料である紅花の色素には、水に溶ける黄色色素と水に溶けずアルカリ性で溶ける赤色色素があります。まず水によくさらして、黄色色素を取り除き、その後「灰汁」につけて赤色色素を抽出します。それをさらに酸で中和してから紅色に染めます。

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