江戸紫とは

えどむらさき
江戸紫
RGB /
116 / 083 / 153

CMYK /
24 / 46 / 00 / 40

Webカラー値 /
#745399

【読み:えどむらさき】

青みをおびた紫のことを一般に江戸紫といい、これに対し赤みをおびた紫を京紫といいます。

本来の紫に江戸の名をつけるのは、京都の京紅に対してのことで、紫染は江戸が優れ、紅染は京都が優れているというところからの表現であり色そのものを指しているのではありません。

紫は古くから日本人に愛好されてきた色で、清少納言の『枕草子』にも「すべてなにもなにも、紫なるものは、めでたくこそあれ、花も色も紙も」とあり、『古今和歌集』には、紫草が武蔵野の名花とされていたことが残されています。

紫は紫草の根と藍にて染めていました。江戸時代の末期までは、神田紺屋町に紫染を専門にする紫屋がありましたが、明治の初期に合成化学染料が輸入され、紫草による紫染が衰退してしまいました。

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