花熨斗文とは

【読み:はなのしもん】

物を贈る時、昔は檀紙や奉書で包み、水引で結んで相手への敬意を表しましたが、現代では「折形」として結納品の目録などにも伝わっています。
花束や花の枝を和紙で包んだ形の花熨斗文もその一つです。
宮中では七月七日の乞巧奠(きこうでん)に折り畳んだ和紙で草花を包み、天皇皇后に献上する習わしがあり、その形を意匠の文様としてもとり入れるようになりました。
写実的な表現から意匠化したシンプルな表現、またたっぷりの草花を包んだ花熨斗から、梅や桜の一枝の花熨斗までと多彩です。

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