唐子文とは

【読み:からこもん】

人物文様の一種です。唐子の遊ぶ姿を文様としたものです。唐子とは、中国服を着て、髪の毛を頭の中央と左右に少し残して他を剃り落とした髪型、つまり「唐子髷(まげ)」をした童子をいいます。
正倉院宝物の『唐子文花氈(かせん)』は、わが国最古の「唐子文」です。
「唐子遊び」といって遊んでいる姿をとらえたものが多いです。単位文様の人数により、「三人唐子」、「五人唐子」、「七人唐子」とよばれています。
一方、御所人形はきものの文様にとり入れられたのは比較的新しく明治になってからとされます。現代では唐子、御所人形ともに帯や褄模様の図柄になかなか人気があります。

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