笹蔓緞子とは

【読み:ささづるどんす】

名物裂(ぎれ)の一つです。縁の経(たて)糸に朱がかった茶色の緯(よこ)糸を緞子地に組織した微妙な色調と韻律(いんりつ)的な文様とによって、古渡り(こわたり)[=15世紀足利義政ごろまでの渡来品]緞子の傑作の一つにあげられます。
文様は、3000年に一度花が咲くという竹の花と笹の細づるに実をあらわす永寿の吉祥文です。数世紀にわたって織り続けられ、古渡りの上等のものから、後渡り(のちわたり)[=1591年ごろ(永禄・天正)までの渡来品]以降の薄手のものまで種々伝来しています。

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