泥藍とは

【読み:どろあい】植物染料の一つです。沖縄本島の今帰仁村で栽培する琉球藍の葉を大きな水槽に入れ、天日で発酵させ、石灰を加え、これをよくかきまぜ、その上澄み液を捨てて、下に溜まったものを「泥藍」といいます。沖縄では、この「泥藍」のほかにも木藍から採った「泥藍」と、内地と同じ蓼(たで)藍の三種類があって混用されるものもあるといいます。琉球絣などに用いられますが、現在、泥藍染めは、「芭蕉布(ばしょうふ)」[=糸芭蕉の繊維で織った布]、「宮古上布(みやこじょうふ)」[=宮古島で織られる紺地に絣および縞柄の麻織物]、藍型染め[=紅型(びんがた)に対する、藍だけで染める沖縄の型染め]などの一部に使われています。

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