江戸更紗とは

【読み:えどさらさ】

舶来の更紗に、日本の風土や美意識を取り入れた和更紗のひとつで、江戸時代中期~末期にかけて江戸で普及したものです。型染めによって染められた更紗柄が特徴です。 更紗は室町時代末期頃、南蛮貿易によってもたらされた舶来木綿です。インドやジャワ、ペルシャなどを起源とする草花植物や、花鳥などが染められた、異国情緒にあふれるものでした。 それに日本の風土に合わせた柄や染めが取り入れられて出来上がったのが、江戸更紗です。一説には江戸の水質である硬水にふくまれる鉄分が、染色時に化学反応を起こして、独特の渋い色を生み、江戸更紗独特の色調や渋みを作り出したといわれています。

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