檜扇とは

【読み:ひおうぎ】

扇の一種です。檜(ひのき)の薄板(へぎ)を要(かなめ)でとじ、末は綴(つづり)糸でつづったものです。平安時代、男子は、装束を着たときに帖紙(たとう)[=懐に入れている和紙]にはさんで懐中し、略装の際は、笏(しゃく)に替えて持ちました。位によって板の数に決まりがあります。女子の「檜扇」は、胡粉(ごふん)[=貝殻を焼いてつくった絵の具、顔料用の白い柔らかい粉]を塗り、彩色して、花鳥草木を描き、末を色糸でとじ、両端に五色の組みひもを飾りに結び、余りを長く垂らしました。  

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