風通織とは

【読み:ふうつうおり】

織物の表裏にそれぞれ別の色糸を用い、二重組織となって表裏の文様が反対の配色になる織物のことで、二重織ともいいます。二重組織のためにいかにも袋状に織られているように見え、その中を風が通るという意味で「風通」という名称がつけられました。江戸時代の天明(1781~89)のころ、中国・明の人によって伝えられた技術で、明伝来の名物裂にこの技術のものが残されています。和服地に風通縮緬、風通御召などがあるほか、最近は羊毛や化合繊も風通織の素材として用いられ、高級婦人服などに使われています。

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