巻き見本とは

【読み:まきみほん】

白生地を小紋などの型染めに染めるときに、染める柄を選ぶカタログの役目をするものです。あらかじめ柄を複数染めておき、実際の仕上がりイメージをつかむために利用しました。 巻き見本は、半反分(約6mくらい)の生地に、数種類~十数種類の柄を染めてあります。染め柄の大きさなどにもよりますが、ひとつの柄は25cm前後から60~70cmの幅で染めてあり、いくつもの柄が続けて並んでいます。見本としての布地で、巻いて取り扱われていたことから巻き見本と呼ばれます。 現在ではほとんど製造されていないということです。1本の巻き見本には、型や染やの職人の技術がいくつも詰め込んであり、複数の染め柄を集約して一覧できる貴重な見本です。

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