大津脚絆とは

【読み:おおつきゃはん】

脚絆の一種です。脛(すね)を保護する目的から、旅行、労働などに際して着装します。江戸時代に上方で用いられた脚絆で、近江国[=現在の滋賀県]大津でつくられたものに始まります。木綿の一重仕立てで、一幅の布の下部中央にひだを一つつくって下を細くした長さ約27cmのもので、脛部にひもで巻いて着用します。色は白、紺、浅葱(あさぎ)などが使われました。この脚絆は、行商、巡礼など一般に広く用いられ、なかでも、三度飛脚は、紺の厚手の雲斎(うんさい)木綿[=厚地の綾木綿」でつくったものをはいていたといわれています。

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