立付とは

【読み:たっつけ】男物の袴(はかま)の一種のことです。江戸時代初期に主に武士が着用し、鹿革、繻子(しゅす)、唐織り、木綿などで仕立てていました。享保(1716〜35)のころには、ほとんど民間用になり、鳶(とび)の者や行商人などが用いました。江戸末期には、あまり用いられなくなりましたが、幕府の講武所が西洋式軍事教練の制服にこれを『伊賀袴』として採用しました。短い袴に脚絆(きゃはん)[=脛(すね)から下を覆い保護するもの]を縫い付けた形で、脚絆の部分は、こはぜ[=爪状になった留め具]やボタンで脛にぴったりさせ、その上下を付けひもでくくっていました。上杉謙信着用のものが現存する最古のもので、織田信長所用のものも残っています。
別名、裁着・裁付(たっつけ)とも言う。

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