トンボ玉とは

【読み:とんぼだま】

ガラス製の丸玉の一種。地色と異なった色ガラスで色模様を施した、紐を通す穴の開いたガラス玉です。英語では「glassbeads(グラスビーズ)」です。ガラス玉に入った模様は、トンボの複眼を連想させたことから、トンボ玉と呼ばれるようになったといいます。 古代エジプト王朝の時代に装飾品として存在したトンボ玉は、魔よけや希望の玉、願いの玉として尊ばれました。
トンボ玉は交易品として用いられ、16~20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ諸国で盛んに生産されました。オランダ船によって日本にももたらされ、長崎や大阪、京都、江戸でも作られるようになりました。古くは緒締め帯留、簪、根付などにも用いられました。 江戸時代には青地に白の花模様のガラス玉を「蜻蛉玉」と呼び、それ以外のものは模様に応じて「スジ玉」「雁木玉」などと呼び分けていたようですが、現在総じて「とんぼ玉」と呼ばれています。

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