宮参りとは

【読み:みやまいり】

お宮参りは、男児は生後三十三日、女児は生後三十二日に行われるのが標準です。出生地にある神社の氏子となり、神様に守っていただくようお祈りをし、そのあとこれからお世話になる人たちにお披露目をするのが目的です。

母親と一緒に、父方のおばあちゃんが抱いて付き添ってお参りするのがしきたりで、赤ちゃんの衣服は母方の実家が贈るのが一般的です。行事を通して嫁と姑が互いに子供を中心に助け合って仲良くなれるように、また両家の気持ちが通じ合うために行われる行事と思われます。

お宮参りの晴着は「色直し」という意味もあります。命名式に着る白の産着から、色もののきものを着せて、こどもの成長を世間にお披露目するのも目的なので、色ものの晴着を掛着にするのは筋が通っています。このとき、晴着の背に紅白の糸で十二針縫う習わしもあります。これは「背守り」といって、十二支の神様からきちんと守っていただくという願いが込められているそうです。

背守りには雌針、雄針があり、雌針は中に入り雄針は表に多く出します。男の子は最後の糸を左に曲げて止め、女の子の場合は右に出して留めるという決まりもあります。祝着のひものかけ方も、首に巻く地方、型から斜めにかける地方と、その地域によって異なります。

いずれにしろ、赤ちゃんがはじめて社会にお目見えし、神様とお顔合わせをするのですから、結婚式同様、全員が正装してお祝いするのがよいと思われます。

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