喪の花と香とは

【読み:ものはなとこう】

初七日が過ぎると、祭壇のまわりは急に淋しくなります。葬儀に参列できなかった人は、こういうときに花を抱えて喪中見舞いに伺うと、遺族とゆっくりお話もできてよいものです。葬の儀式はいろいろと形式ばっていますが、遺族の心を思いやるのに形式は不要です。花は無言で誠意を持ってなぐさめてくれます。亡くなって日が浅いときは、葉のグリーンをベースにして白い花、日数がたてばピンクや黄色、藤色などがよいです。咲きすぎた花や、固いつぼみは、華やかすぎたり、淋しすぎたりしますし、日持ちの悪い花も避けた方がよさそうです。花を届けるときは花びんまで用意するのが親切です。花だけではなく、香りのよい線香も共に供えると喜ばれます。線香と燈明は死者と生者の架け橋になるといわれ、四十九日まではたやさず毎日焚き、それが過ぎたら朝と夕の、燈明あげのときに焚くことになります。いろいろな線香もでまわっていますが、花を主体にした優しい香りのものが人気です。香と同じような香りの線香も多く、毎日のことならより優しい香りがのぞまれます。

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