成人式とは

【読み:せいじんしき】

お七夜からはじまった子供の通過儀礼は元服つまり成人式でひと段落です。伊勢物語に「初冠(ういかうぶり」ということばがありますが、昔の元服は冠をかぶることを儀式にしていたようです。源氏物語では「初元結の儀」というのがあり、髪をきちんと結ってお祝をしたので、急に大人びて凛々しくたくましい公達姿になったと思われます。年齢は十三歳から三十歳の間と巾が広いのですが、十九歳が一般的です。聖徳太子も十九歳のとき御元服あそばしたという記述が残っています。しかし皇室以外は元服の年齢はさまざまです。家の安泰を願いできるだけ早く元服式をとり行い、結婚によってしっかりと家を安定させようという心づもりが表われています。現在は二十歳が元服です。この儀式は昔から元旦から十五日までの間の吉日に行われていましたが、今は一月十五日に定められました。 元服の儀式はまず髪をきちんと結うことからはじまりますが、現在では、宗教儀式に参列させたり、神社に植樹したり、さまざまなことが行われています。両親や周りの大人達に保護されてきた子供時代を終え、社会人として自立し大人の社会へ仲間入りすることを自覚することが儀式の一番の目的となっています。

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