櫛巻きとは

【読み:くしまき】

女性の髪の結い方の一つで、束ねた髪を、根結いせずに一ひねりして櫛にからげ、毛先を根にまきつけた手軽な結い方です。江戸時代の宝暦年間(1751~1763)、江戸浅草寺内のお福茶屋の湊(みなと)屋お六の創始によります。当時の技巧的な髪型に対し、装飾性をくずしたこの結い方は、だんだん一般にも広がっていきました。扱いの簡便さから、明治時代にも行なわれましたが、略式で、商家のおかみや、下級武士の子女、芸奴の平常髪や、洗髪後の髪型などに結われました。

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