亀紋とは

【読み:かめもん】

亀は爬虫類の一種で、大きな甲羅は背骨と肋骨によって構成されています。昔から「鶴は千年、亀は万年」といわれ、長寿のシンボルとして尊ばれてきました。紋章では亀のことを玳瑁ともいいます。
図柄は写実的に表したものが多く、耳や尾に毛があることから、蓑亀をモチーフに紋章化していると思われます。蓑亀は長生きをして、尾に海藻がつき、蓑を羽織ったように見えることから緑藻亀ともいわれます。易学で天の四方の方角を司るといわれている霊獣「四神」の一つ「玄武」のもとになっている亀ということから、おめでたいことの始まりの象徴とされてきました。
上り亀、蓬莱亀のほか、亀の体と尾の毛で丸をかたどった浮線亀、向こう亀丸、二つ入れ違い亀、三つ追い亀、丸の中に亀を入れた丸に上り亀、水紋と組み合わせた、水に亀、水に光琳亀などの種類があります。奥山氏、小野氏のほか、名字に亀の字が付く氏族にも使用されています。

関連するキーワード

タグ「動物紋」に関連するワード

タグ「四神」に関連するワード

タグ「長寿」に関連するワード