結婚式とは

【読み:けっこんしき】

神前結婚式は、明治三十年にはじまった形です。この結婚式では神主が神棚に向かって祝詞をのべている間に、巫子が神様より下された神酒で三三九度の盃をとりかわします。これは、一献は夫、二献は妻、三献は子供という意味があります。中国の陰陽道の思想では、三の数字を「天・地・人」とみなしました。天地人の三つが宇宙を生みだすように、夫、妻、子の三つが家族の始まりと考えたので、結婚に関しては、三の数字をとても大切にします。昔は一献から三献までの間に別々に料理が出て、最後は舞があって宴が終わるのですが、今では料理は三献のあと披露宴のときに出す習慣です。口をつけるだけではなく、やはりきちんと飲み干す方が本来の理にかなっているように思われます。 この儀式は本来は二人だけで行っていたのですが、形式化されはじめてからは多くの証人がその場に同席するようになりました。二人の天地人の儀式を見届けた双方の親戚や親しい友人知人は、その後の生活を保護し、指導していく責任があります。 こういう厳粛な意味を持った結婚式参列では、参列者も、花嫁、花婿と同じように礼装を着用するのが礼儀です。

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