顔料とは

【読み:がんりょう】

染料と並ぶ重要な着色料です。

染料は水や油、アルコールなどに溶ける性質があり、繊維の中に浸透し発色します。これに対し顔料は、水や油に溶けきらず混ざり合うだけです。

固形も粉状もありますが、不透明で直接的な染色性はありません。布地に用いるときは、膠(にかわ)、カゼイン、豆汁(ごじる)などの接着剤を用いなければなりません。

日光には強いですが、洗濯や摩擦には弱いという特色があります。顔料を用いたものの代表は、沖縄の紅型(びんがた)です。主なものとしては、白色顔料の鉛白、重土白、石膏、胡粉(ごふん)。青色の藍、紺青、群青、コバルト青。緑色の緑青、クロム緑。黄色の黄土、石黄。赤色の朱、紅殻。紅紫色のログウッド・レーキ。黒色の墨などがあります。

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