帽子絞りとは

【読み:ぼうししぼり】

絞りの技法のひとつで、絵模様を描くときに使われる技法です。模様にする部分に、染色液が染み込まないように、芯を入れてビニール、竹皮、などで帽子のように覆って糸で巻き付けます。 帽子絞りは、作る模様の大きさによって、小帽子絞り、中帽子絞り、大帽子絞りに分けられます。

小帽子絞り 模様の直径が2~3cmまでの極めて小さい部分を染め分けるのに用いられます。小帽子絞りの場合、芯は使わずビニールを、麻糸で括り防染します。

中帽子絞り 模様の直径が3cm以上の部分を染め分けるのに用いられます。このくらいの大きさになると、柄が正確に出なかったり、生地の裏側から染液が入るので、芯を裏側に入れて浸透を防ぎます。小帽子絞りと同じようにビニールで覆って防染します。 現在では、芯に樹脂製のものが多く用いられていますが、以前は木芯や新聞紙を細く硬く巻いた紙新が用いられました。

大帽子絞り 中帽子絞り以上の大きな模様を染め分けるのに用いられます。小帽子絞りと同じようにビニールで覆い、防染します。芯には木芯、樹脂製が多く用いられています。

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