宝雲文とは

【読み:ほううんもん】

雲を文様化した中国唐代(618~907)の代表的な文様の一つで、日本では、天平時代に盛んに用いられました。雲をかたどった文様には、「流雲文」や「飛雲文」などがありますが、漢代の文様にあらわれる雲は、曲線を連ねた「流雲文」が多く、六朝時代(220~589)になると、連続した雲が分離した「飛雲文」となり、さらに唐代以後は、豊かな雲頭と長くひく尾を備えた、この「宝雲文」にと変化しました。

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