高台寺金襴とは

【読み:こうだいじきんらん】

名物裂の一つです。京都・高台寺の、神仏を安置するところに張る戸張の裂です。紫色、縹色などの地に金糸で、高台寺伝来の二重蔓中牡丹唐草文や霊芝を織り出した金襴です。高台寺は豊臣秀吉の妻、高台院ゆかりの寺で、秀吉の冥福を祈り創建されました。京都市東山区にある臨済宗の寺です。牡丹唐草文は、古来中国では大いに好まれ、一重蔓、二重蔓、大牡丹、中牡丹、小牡丹と種々あります。そのなかでも、高台寺伝来のこの裂は、名品の一つにあげられています。

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