形態安定加工とは

【読み:けいたいあんていかこう】

洗濯を繰り返しても、アイロンをかけずに常に新品のような状態で着られるという加工で、防しわ性、防縮性、プリーツ保持性などの機能を持たせる加工のことです。従来のパーマネントプレス加工より一段とこれらの性質を向上させた加工です。この加工法には2つの代表的な方法があります。1つは東洋紡のVP加工です。VPとは気相という意味のVaporPhaseのことです。樹脂を使わず、縫製品をホルマリンガス処理でガスを繊維の内部に浸透させることで、強固なメチレン結合をつくります。もう1つは日清紡のSSP加工です。液体アンモニアで生地に前処理を施し、樹脂加工を行います。これにより綿の強度を保ちつつ防しわ性を向上させ、ソフトな風合いや収縮安定性を得ることができます。縫製後ポストキュアーによってこれらの性能を一層向上させています。

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