セルとは

【読み:せる】

経緯に細い梳毛糸を用い、平織りで織られた先染の広幅の毛織物のことです。毛織物のセルジ、サージから日本語に転訛しました。春先や秋口などの季節の変わり目に、単仕立てにして用いました。縞や格子、霜降りの柄が多く、その感触が柔らかいことから、戦前までは男女ともに着尺、羽織、袴地などに広く愛用されていました。

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