お食い初めとは

【読み:おくいぞめ】

誕生後ちょうど百日目、ぼつぼつ歯が生え始めるこの時期に「お食い初め」の儀式を行います。男の子は父親、女の子は母親が抱き、その前に膳を置きます。御飯を三箸食べ、汁を飲むという儀式ですが、実際には食べさせるまねだけをします。もともと「魚味始」という行事からきたもので必ず、めでたいという語呂合わせから鯛を使います。一汁三菜で山・海・野のものをそろえるのがしきたりです。
二の膳になるのが普通ですが、一の膳だけ膳にして、あとはお盆にのせてもよいです。一の膳には、手前左が赤飯または白飯、手前右が汁椀でえび団子、三つ葉、柚を入れた吸いものが一般的です。左奥は煮物、右奥は香のものです。煮物のないところ、香のものをつけないところ、また日の出かまぼこ、栗きんとんが煮物の代わりになるところもあります。二の膳には鯛の塩焼き、そして手前には懐紙の上に石をのせます。これは歯がためといって、一個か数個の石に名前を書いて氏神の境内に納めます。御飯はもとは白米でしたが、最近は赤飯が一般的で、これを近所に配り、いよいよ離乳が近くなったことを報告します。
赤ちゃんが身につけるきものは産着からはじめてきものらしい色柄のあるものになります。最近はベビードレスの場合も多いです。

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