薄文とは

【読み:すすきもん】

秋の七草の一つで、秋草文にとり入れられていることが多いです。薄は芒とも記し、別名も多いです。古い呼び名の尾花は、花が終わると穂が獣の尾のようにほうけてくるところからの名で、茅ともいうのは、この葉や茎で矢根をふいた刈屋根の意味からといいます。「袖振草」との雅名もあります。同じイネ科では稲文が紋章としては見られますが、きものの意匠にはほとんどありません。雑穀の稗や粟が秋草同様の感覚で文様化されているのは見られます。

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