元旦とは

【読み:がんたん】

元旦は年の始め、月の始め、日の始めと三つ重なるので「三始」と呼ぶ場合もあり、非常にめでたい日です。この呼び方は、立春が過ぎたり、立春とだいたい同じころに元旦を迎えられた、太陽暦の暦を使っていたときにできた言葉です。 正月のきものは春着といって、暗い色を避け暖かくてさわやかな色のものを身につけます。綿入れも脱ぎ、軽やかな袷(あわせ)となります。この日、新しいきものに手を通し、きものについているしつけ糸を社会的に成功している人に抜いてもらうと、一生着るものに困らないともいわれています。三つもめでたいことの続く日なので、きちんとした晴着を着て祝いたいものです。 新年の晴着は華やかなものというより、下着でも小物でも何か新しいものを身につけるのがいいと思われます。人出の多い神社などに出かけるときは、振袖など着ていくと袖をちぎられたりして、かえって優雅な姿にはなりませんが、年賀に行ったり、年賀客を迎えたりするときには、きっちりとした晴着がふさわしく思われます。年賀の挨拶を受ける側は、お客様よりひかえめな装いの方が落ち着きのある美しさが輝きます。 日本で一月のことを睦月と呼びますが、この名は来る一年を天地安泰和睦の年にしたいということからつけられたそうです。

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