故人を偲ぶとは

【読み:こじんをしのぶ】

Q.ホテルなどで行われる故人を偲ぶ会にはどんな装いがよいでしょうか?

A.ホテルで行われる偲ぶ会や、十三回忌以降の遠い法事、追善茶会などは仏事というよりは、親族や知人の集いと考えてあまり黒を強調した装いにせず、略喪装がお勧めです。紫、茶、抹茶、金茶などの色無地や、地味な付けさげなどに、シルバーグレーなどの帯を合わせ、控えめななかにもおしゃれ心を感じさせましょう。なお色無地を略喪装にする場合は地紋に気をつけます。紗綾形(さやがた)、雲取り、波文などの弔事にも用いられる地紋を選びます。江戸小紋なら細かく格の高い鮫、行儀、格通しなどの柄にし、吉祥文様や赤系統の地色は避けましょう。また、コートは黒無地か無地調子の地味な色が無難です。

一般的な不祝儀の装い         ※地域などにより慣習は異なります。

            立場   喪主・家族     親族        友人・同僚など

着る場

通夜      黒喪服      黒喪服       黒喪服または                             重い略喪装

告別式     黒喪服      黒喪服       黒喪服または                             重い略喪装

一周忌     黒喪服      黒喪服または    重い略喪装または                  重い略喪装     軽い略喪装

三回忌     黒喪服または   重い略喪装または  軽い略喪装         重い略喪装    軽い略喪装

七回忌以降   重い略喪装または 重い略喪装または  軽い略喪装         軽い略喪装    軽い略喪装

黒喪服 黒無地に染め抜き五つ紋付のきものに黒喪帯。帯あげ、帯締めも黒。バッグ、草履は黒無地の布かつや消しの素材のもの。

重い略喪装 灰、紫、青系など地味な色の紋付色無地に黒喪帯。小物はグレーや黒のほか、紫など地味目の色のもの。

軽い略喪装 赤系以外の紋付色無地や江戸小紋、無地調子のきものに色喪帯。小物はグレーの濃淡か同系色。

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