ミュール精紡とは

【読み:みゅーるせいぼう】

精紡とは、紡績の最後の工程で、粗紡した糸を一定の長さに伸ばしながら撚りをかけ、必要な太さ、強さ、弾力をもった糸にすることをいい、このミュール精紡は、毛紡績における紡毛糸の紡績に用いられ、イギリスの発明家サミュエル・クロンプトンが1779年に発明したミュール精紡機から始まった精紡方式です。当時は、画期的な装置として、精紡作業が格段に早くなりましたが、撚りをかける作用と、本管へ糸を巻きつける作用を別々に行うので能率が悪く、現在では、それを同時に行うことのできるリング紡績が紡毛紡績においても主流になってきています。ミュール精紡でつくられた糸をミュール糸といいます。

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