クレバネットとは

【読み:くればねっと】

もともとは、イギリスのブレッドフォード・ダイヤーズ・アソシェーション社が開発した、通気性、防水性のある、ウール素材の防水加工の商標名でしたが、現在ではギャバジンに通気性のある防水加工を施したものをいいます。経糸に梳毛糸の細番太糸、緯糸に梳毛糸の双糸、もしくは単糸を用いて経糸の密度を多くして織られるのが特徴です。
日本ではその生地のこともクレバネット、または略してクレバといいます。本来のクレバネットは杢糸を使い、杢糸地のギャバジンに防水加工したものです。またサンクロスといわれる玉虫クレバという織物もあり、これはたてよこに異色糸を使って玉虫効果を出したものです。いずれもコート地に使われ、特に玉虫クレバは婦人コート地に多用されます。

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