搦み組織とは

【読み:からみそしき】

密度をガーゼのように粗くして、目ずれを起こさないようにするための組織を搦み組織といいます。涼しさが求められる夏用の衣服には、薄い生地が要求されますが、たて糸とよこ糸の密度を必要以上に粗くすると、糸が目ずれして利用しにくくなってしまいます。
普通の織物はたて糸が平行に並んだ状態でよこ糸と交差しますが、からみ織は二種類のたて糸があって、それがよこ糸の間でからみ合うようにしたものです。二種類のたて糸は一つが地糸で一つがからみたて糸となっており、からみたて糸ともじり合い、よこ糸をしばった格好になって、粗くても目ずれを起こしません。
からみ織には、紗と絽があります。紗はよこ糸1本ごとにたて糸がもじり合ったもの、絽はよこ糸3本ごとにたて糸がもじり合ったもので、これを3本絽、5本ごとのものを5本絽、7本ごとのものを7本絽といいます。また、からみ織にはたて絽とよこ絽があり、3本絽、7本絽のように、よこ方向に一定の間隔ですき間をつくるものをよこ絽といい、たて方向に一定の間隔ですき間をつくるものをたて絽といいます。

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