カチオン可染ポリエステルとは

【読み:かちおんかせんぽりえすてる】

ポリエステルは、アクリルやナイロンに比べて染色性が悪く、鮮やかな色に染め上がらないことが最大の欠点です。カチオン染料で鮮やかな色に染まるように改質したポリエステル繊維のことを、カチオン可染ポリエステルといいます。通常ポリエステルは分散染料を使って染色しますが、改質することによってアクリルなどを染めるカチオン染料で鮮やかな色に染まるようにしたものです。しかしこの改質方法によって、ポリエステルの本来の張りや腰のよさがやや後退するという難点もあるため、多少張りや腰がなくても影響が比較的少なく、染色の鮮やかさの必要度が高い婦人物の分野に使われています。

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