ポリウレタンとは

【読み:ぽりうれたん】

ポリウレタンはウレタンゴム、ウレタン樹脂と呼ばれることがあります。ウレタン結合を有するポリマーの総称で、ウレタン結合はイソシアネート基と、水酸基などの活性水素を有する化合物との付加反応により生成されます。常用できる耐熱温度は90~130℃程度で、軟らかいものから硬いものまで種類が豊富で、抗張力や耐 摩耗性、耐油性に優れていますが、耐熱性や耐水性は他の合成ゴムに比べ低いです。
染色性が弱く、熱や薬品、紫外線による変退色がおこるなどの欠点があります。また空気中の水分で加水分解を起こし、弾力性の低下や老化により糸が表に飛び出すことがよくあります。ポリウレタン繊維の寿命は、着用に関わらず製造時から3年といわれています。
塗料、接着剤、スポンジ、繊維製品、靴などの合成皮革、自動車部品などに幅広く用いられています。
またポリウレタンの繊維製品の中に、弾性繊維でスパンデックスと呼ばれてるものがあります。天然ゴムに似た弾性糸で、伸縮性がきわめて大きく、繊維自体がゴムのように5~8倍も伸びます。戻るときはゆっくりと締め付けるような戻り方をするのが特徴です。この特性を生かしてブラジャーやガードルなどのファンデーション類、ストッキングや肌着、靴下など伸縮性を必要としているものに使用されています。
ゴムより細いですが、強度が強く、比重が1~1.3と繊維の中では最も軽いです。 ポリウレタン糸を芯にして綿、レーヨン、ナイロンなどの糸を巻き付け、被覆したカバーリング糸として、他の繊維に数%~十数%混ぜて、ストレッチ織物の材料となります。

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