絞り浴衣とは

【読み:しぼりゆかた】

浴衣の生地のうち、絞り染めで染められたもの、また、絞り染めで模様を表したものをいいます。代表的なものに、愛知県の有松絞り、鳴海絞りなどがあります。木綿の生地に大胆に配された柄行のものも数多くあります。
絞り浴衣は生地表面に存在する絞りの凸凹のため清涼感があり、肌にも張り付かず、また、絞りという手間をかけた技術による高級感があります。

絞り浴衣はお手入れが難しいもののように思われますが、もしもクリーニングに出すなら、プレスを強くかけないようにしてほしいことをしっかり伝えることで、絞りの風合いを損なわずに済みます。
また、おうちで洗濯する場合には、浴衣を本だたみにして洗濯用ネットに入れ、おしゃれ着用の中性洗剤で、手洗いもしくは弱水流で短時間で洗います。すすぎを十分にして、ゆるめに短時間の脱水をして、竿に通して干します。
絞りの技法によってはしぼの戻りやすいものが多く、生地が縮んだように感じる場合もあります。(何度か洗濯すると、しぼは戻りにくくなるそうです。)縮みも絞りの特性のひとつですが、気になる場合には、干すときに縦方向に伸ばすようにするとよいようです。他にも半乾きの時にアイロンをかける、保管するときに、重しになるようなものをのせておくなどの方法があります。

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