三河芯とは

【読み:みかわしん】

愛知県三河地方産の地が厚く丈夫な小幅白木綿です。襟芯として用いられます。 襟芯として使うには、三河芯を半衿に縫いつけてから、襦袢の襟にかける方法と、三河芯を襦袢の襟に直接縫いつけて、その上から半衿をかける方法とがあります。 いずれも、襟の幅に合わせて三河芯を切って使います。後ろ中心の襟幅を2倍したものから5~6mm引いた分を幅にします。

三河地方は8世紀頃に綿が伝来したとされています。国産木綿として文献に残るうち、「三川木綿」という記載が永正7年(1510年)の「永正年中期」にあります。15世紀には綿織物が始まり、次第に発展を遂げました。江戸時代には三河地方の木綿織物は、「三白木綿」として江戸に送られるようになり、明治時代には「三河木綿」というブランド名で知れ渡るところとなりました。

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