丁子紋とは

【読み:ちょうじもん】

丁子はフトモモ科の植物で熱帯多雨原産の常緑樹です。航海時代に胡椒などとともにヨーロッパに持ち込まれ、日本にも江戸時代、匂い袋の香料として用いられていました。また薬として役立てていたともいわれています。仏教において、宝物の一種で、瑞祥的な意味もあり家紋とされました。正倉院御物の中にもあります。丁子の花蕾は釘に似た形をしており、中国では釘を意味する「丁子」の字があてられました。図柄は花蕾と3つの葉があらわされており、丸に並び丁子、丸に違い丁子、丸に三つ丁子、丸に右一つ丁子巴、七つ丁子、右三つ丁子巴、八つ丁子菱などの種類があります。松平氏、望月氏、藤崎氏などが使用しました。

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