桐紋とは

【読み:きりもん】

桐はゴマノハグサ科あるいはノウゼンカズラ科、キリ属の落葉広葉高木で、初夏に淡い紫色の筒状の花を咲かせます。広卵形の大きな葉も特徴的です。古くから鳳凰のとまる神聖な木とされており、日本でも嵯峨天皇の頃から天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられ、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされました。形が美しい上に、皇室の権威を意味するので、ますます広まったと思われます。織田信長や羽柴秀吉にも下賜されたと思われます。足利氏をはじめ多くの氏族で使用されました。
桐紋の図柄は、3枚の葉の上に3本の花序で表されるものが多く、五三の桐、五七の桐、総陰五三の桐、石持ち地抜き五三の鬼桐などのほか、三つ割り桐、入れ違い割り桐、鶴割り桐、対い桐菱など桐の葉で丸や方形をかたどったもの、丸に割り桐、丸に桐車、丸に光琳桐など丸の中に桐をいれたものなど多くの種類があります。

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