七宝焼きとは

【読み:しっぽうやき】

伝統工芸技法のひとつです。仏教典にある七種類の宝物、金・銀・瑠璃・硨磲・瑪瑙・まいえ・真珠が宝石ほどに美しい焼き物であることから七宝焼と呼ばれています。
金、銀、銅などの金属製の下地をハンマーで叩いて形を整え、その上に釉薬をのせ電気炉に入れ、摂氏800度前後の高温で焼成することによって、融けた釉薬により美しい彩色を施すものです。
この技法は中近東で生まれ、シルクロードを通って、中国に伝わり、さらに日本にも伝わりました。
最古のものは奈良県の藤ノ木古墳より出土したもので、また奈良の正倉院には黄金瑠璃細背十二稜鏡が収蔵されています。日本では明治時代の一時期に爆発的に技術が発展し欧米に盛んに輸出されました。
ブローチやペンダント、帯留めなど比較的小さな装身具から巨大な壺までさまざまな作品が作られています。

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