とは

【読み:かさ】

かぶり物の一種です。柄のある「差し傘」に対して、かぶりがさを「笠」といいます。骨組みの上に菅、竹の皮、檜のへぎ、いぐさ、藁などの素材を留めつけたものを頭上にかぶり、雨や日ざしをよけるものです。製法により、「編笠」、「組み笠」、「縫い笠」、「張り笠」、「押え笠」、「塗り笠」などがあり、藁、菅、いぐさなどは、全国的で、檜は、中部地方、竹や竹の皮は、近畿地方に多いです。蓑とともに古代から用いられ、一般には傾斜のゆるい円錐形ですが、平安時代、女性が用いていた代表的な「市女笠」は、お椀を伏せたような形で、周囲に「むし垂」という苧麻の布を垂らしていました。室町時代には、産地の名をとった「宇都宮笠」、「尾張笠」などができ、また、南蛮人の帽子を「南蛮笠」とよび、一時流行しました。江戸時代、傘の流行におされはするものの、さまざまなものを生み、また、結髪をこわさない工夫やぜいたくなものもできました。しかし、1871年(明治4年)、『散髪脱刀令』により、都会で帽子が流行し、「笠」はすたれていきました。

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