菊紋とは

【読み:きくもん】

菊はキク科キク属の植物です。以前は、花の形が絞ってくくる「しぼり染め」の文様に似ていることからククリ花とも呼ばれました。菊は中国渡来の植物で、仁徳天皇の頃に大陸より伝来したといわれています。陰暦九月は菊月といわれ、九月九日の重陽の節句には菊祭りを行って幸せを願いました。平安時代から鎌倉時代にかけては衣服の文様になり、やがて家の紋章としても用いられるようになりました。後鳥羽上皇が特に菊を好み、身の回りの品々に菊紋を用いたことから、皇室の紋章として用いられるようになったいわれています。 均整のとれた美しい花弁、さわやかな気品は邪気を払い、延命効果があるとされ、大切な紋章とされてきました。
図柄は菊の花のみの八つ菊、十六剣菊、葉のみの抱き枝菊、違い割り菊の葉のほか、菊の花で丸をかたどった、三つ割り菊、割り菊、さらに中にほかの紋を入れた、三つ割り菊に木瓜、三つ割り菊に立ち沢瀉、菊輪に三つ柏、菊輪に三つ雁金、菊の枝で丸をかたどった乱れ菊枝丸、葉付き横見菊の丸、菊の葉で丸をかたどった、三つ追い菊の葉、抱き枝菊、さらに中にほかの紋を入れた、外割り抱き菊の葉に巴、抱き菊の葉に三つ橘、変形したものでは菊蝶、蟹菊、籬架菊、二雁に菊水など多くの種類があります。設楽氏、妹尾氏、若槻氏などかなり多くの武家などで使用されました。

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