シャム更紗とは

【読み:しゃむさらさ】

室町時代末期に南蛮船に舶載して日本に渡来したタイの更紗のことです。日本では、「しゃむろぞめ」と称していました。「シャム更紗」は、宝珠形、火炎形、菩薩形などに文様の特色があり、仏教美術的な雰囲気が感じられる繊細で技巧的な「描き更紗」です。シャム王室、および、上流階層が用いたもので、専門の絵師が図案を描いて、南インドのマスリパタムに染め加工を依頼していました。

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